公開日 2024年12月19日
最終更新日 2024年12月11日
農作業中の機械作業の安全対策を徹底しましょう
12月1日~2月28日は農作業安全研修実施強化期間です。
令和5年の全国の農作業中の死傷事故数は、1月~12月で304件、うち202件が農業機械作業に係るものとなっています。
また、令和6年の全国の農作業中の死傷事故数は、1月~10月までで324件、うち215件が農業機械作業に係るものとなっており、すでに前年の件数を上回っています。
令和4年の全国の農作業事故死亡者数は238人となり、うち農業機械作業のによるものが152人となっています。また、年齢階層別では、65歳以上の高齢者が86%を占めており、原因別では「機械の転落・転倒」が72人と「機械事故」の約半数を占めています。
農作業事故の多くが単純なミスによるものであり、十分注意することで防ぐことができます。基本的な注意事項を確認し、事故の原因を一つ一つ取り除き、農作業事故ゼロを目指しましょう。
農作業の安全と事故防止について
農作業でトラクターや田植え機を運転したりする時、ほんの少しの不注意で転落・横転など大きな事故につながる場合があります。
また、草刈機やチェーンソーを使用することもあるかと思いますが、便利である反面、使い方をひとつ間違えると、自分自身だけでなく周囲の方を事故に巻き込む場合があります。
さらに、農繁期である夏から秋にかけては、落雷や台風による強風・増水などの自然災害の危険が増し、 高温による熱中症が起きやすい季節です。
このような農作業中の事故は、農機の特性を理解して運転・使用すること、天気予報に注意し、天候が急変したときには早めに安全の確保を図る、暑いときには日影で休憩し、十分な水分・塩分を補給すること等により、未然に防止することが可能です。農作業の安全を確認して事故を防止しましょう。
農林水産省「農作業安全対策」ホームページ
http://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/index.html
農作業機械を使用する時のチェックポイント
1.安全キャブ・フレームのあるトラクターを使用しましょう。
トラクターの転落・転倒による死亡事故の多くは、安全キャブ・フレームのないトラクターで発生しています。こうし
たリスクを理解し、機械の導入をしましょう。
2.農作業機付き農耕トラクタで公道走行する際には灯火器類の設置をしましょう。
農作業機を操作しても、灯火機類が他の交通から確認できることが必要です。
3.シートベルト・ヘルメットを着用しましょう。
安全キャブ・フレームが装着されたトラクターでもシートベルトを着用しなければ、安全キャブ・フレームにより確保
される安全域の中に固定されないため、転落・転倒した際に身体 を守ることはできません。
また、転倒、転落、落下物、飛散物等の危険性がある作業や道路走行の際には、ヘルメット等の保護具を着用して頭部
の傷害を防止しましょう。
4.農業機械の管理・利用は、適切に行いましょう。
毎日の作業前には、必ず日常点検を実施しましょう。
また、定期的に整備工場での整備を行いましょう。
5.適度な休息を取りましょう。
長時間労働は、注意力を低下させて事故を発生させる要因となります。
適度な休息をとり、心身ともに健康な状態で作業を行いましょう。