公開日 2024年12月2日
最終更新日 2024年12月2日
令和6年12月1日(日曜日)、千歳町柴山地区にある柴山八幡社周辺で「ひょうたん祭り」が開催されました。
この祭りは約800年の伝統があるお祭りで、巨大なわらじを履き、大きなひょうたんを抱えた「ひょうたん様」が御神酒を振る舞いながら参道を練り歩き、五穀豊穣と無病息災・念願成就を祈願します。
ひょうたん様が履くわらじの長さは1.3m、重さは片側で16kgもあり、祭りの当番班のみなさんが力を合わせて片方ずつ引き上げながら歩きました。
行列には太刀持ち、箱持ち、神馬に乗った清者様、獅子舞と神楽も帯同して、最後に神輿が続きました。
ひょうたん様自身も御神酒をいただいているのと、わらじの重さで体力を消耗しますが、それでも沿道のみなさんに会釈をしながら御神酒を注いで歩きました。
時折ゆらゆら前後に傾いてもバランスを立て直して歩くひょうたん様の姿に、沿道からは温かい声援と拍手が沸き起こりました。
約50年前に座元を務めた地元の男性によると、昔は祭りが3日間開催されていて、祭りを仕切る座元の家に清者様と馬方が泊まり込んで準備をし、毎朝川に入って身を清めていたとのこと。
男性のお母さんは戦後とても苦労したので、男性が座元の役目を無事に果たしたときはたいへん喜んだということです。
地域の文化と伝統は、受け継いだ人の誇りとともに、子どもや孫に継承されていました。
「よいしょ~!!」というかけ声とともにゆっくりと歩を進めます
ひょうたん様といっしょに獅子舞や神楽も練り歩き
大きなひょうたんで御神酒を振る舞います
ひょうたん様もほんのり赤ら顔
流鏑馬(やぶさめ)も奉納されました
50年前のわらじの重みに伝統の重みが感じられました