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千歳支所だより(令和6年度第12号)「ようこそ先輩!」作家・寺嶌曜さんが特別授業

公開日 2024年7月3日

最終更新日 2024年7月1日

令和6年72日、千歳小中学校で『ようこそ先輩』と題した卒業生を招いた特別授業が開催され、千歳町出身のミステリー作家・寺嶌曜(てらしま よう)さんが講演を行いました。

寺嶌さんは、豊後大野市千歳町から福岡市の九州産業大学に進み、卒業後は福岡県を活動拠点にグラフィックデザイナーとして活躍していました。

作家として活動を始めたのは令和2年からのコロナ禍がきっかけで、令和4年に初めて応募したミステリー小説「キツネ狩り」が、第9回新潮ミステリー大賞において見事大賞に選出されました。

子どもの頃は、コナン・ドイルや江戸川乱歩などの本を好んで読んでおり、小松左京の「日本沈没」は特に感銘を受けたということです。

理由は、当時の学説や地質学などに基づいて緻密な描写がされており、想像が膨らんだから、とのこと。

児童・生徒に向けて「私はグラフィックデザイナーという仕事をしてきました。写真でも文章でもなく、それらを組み合わせて構成し、表現する仕事です。それには想像力を働かせることが大切です。ぜひ小説など、文字の本を読んで想像力を鍛えてください。0から1を生み出すことが一番難しい。私は65歳で小説を書き、賞をいただくことができました。人間にはわからない能力がたくさんある。みなさんにもあります」という、経験を踏まえた温かい激励の言葉がありました。

「自分の本(キツネ狩り)は面白いと思うけど、少し難しいから高校生くらいになって読んでもらえたら」とのことでした。

千歳小中学校の図書室にすでに備えられていますので、ぜひ先輩の作品に触れて、青春という物語を紡いでいただけたらと思います。
 

 

寺嶌曜講演会1

今日は千歳町出身の先輩が「特別授業」を行います

 

寺嶌曜講演会2

子どもの頃は本を読むのが大好きだったという寺嶌さん

 

寺嶌曜講演会3

旧井田小学校・旧千歳中学校卒の先輩の話にみんな興味津々

 

寺嶌曜講演会4

人間には盲点があり、作品のヒントにもなったという

 

寺嶌曜講演会5

生徒からの質問に笑顔で答える寺嶌さん

 

寺嶌曜講演会6

先輩、本日はお越しいただきありがとうございました


 

お問い合わせ

千歳支所 市民係
電話:0974-37-2111