公開日 2024年6月28日
最終更新日 2024年6月28日
近年、各種選挙における投票率は低下傾向にあり、特に10代、20代の投票率の低さは顕著となっております。
そこで、将来の有権者である小中学校の児童・生徒を対象に投票参加の意義や選挙制度について理解を深めてもらうとともに、社会参加の促進や政治的判断能力の向上を図ることを目的に選挙出前授業を実施しています。
実施状況
令和6年度実施分
小学校3校で選挙出前授業として、架空の町である「めいすい町」の町長選挙を想定した模擬選挙を実施しました。
模擬選挙では、児童の代表者が町長候補者となり、町内にある大きな空き地の利用方法について選挙演説し、有権者となった児童がそれぞれの候補者の演説内容を聞き比べ、本物の投票用紙や投票箱を使用して投票を行いました。
投票終了後は、開票事務も児童の皆さんが行い、選挙結果の発表に至るまで一連の流れについて学習しました。
本物の投票用紙や器具を使用して投票することで、子どもたちも選挙の雰囲気を感じられたようで、興味深く授業に参加している様子が伺えました。
緒方小学校
令和6年5月30日に緒方小学校の6年生17名を対象に模擬投票による選挙出前授業を行いました。
緒方小学校では、大分県選挙管理委員会事務局の職員から選挙制度の説明や選挙に関するクイズ、投票に参加する意味を動画等を使って学習しました。
また、模擬選挙では、3名の児童が町長候補者となり、空き地の利用方法について選挙演説し、有権者となった児童たちが本物の投票用紙や投票箱、記載台を使用して一票を投じました。
投票後は開票担当の児童による集計作業を行い、選挙結果を確認して模擬投票を終えました。
児童の皆さんは、本物の投票用紙や道具類に興味津々であったり、緊張した面持ちで開票事務を行ってくれたりと、実際の選挙にも興味を持ってくれたようでした。
出前授業終了時には、「大きくなったら、実際の選挙に行ってみたい」と笑顔で話してくれました。
▲ 皆さん「めいすいくん」って知っていますか。
▲ 私が町長に当選した時の公約です。
▲ 大事な一票を投じます。
▲ 開票した投票用紙を確認中。
三重東小学校
令和6年6月20日に三重東小学校の6年生39名を対象に模擬投票による選挙出前授業を行いました。
三重東小学校では、税金についての学習も同時に行い、税務署職員から税の仕組みや公平に集める方法などを児童会予算の集金方法を想定して学習を行いました。税金について学習の後は、市の選管事務局職員から税金と選挙の関係性などの説明を受けた後、模擬選挙を実施しました。
模擬選挙では、他の学校と同様の流れで実施しましたが、児童数が多いクラスだったため、名簿対照や投票用紙交付だけではなく、投票立会人など全ての係分担を児童に行ってもらい、実際の選挙では多くの担当者が連携し、ミスを無くすために事務を行っていることを実感してもらいました。
「将来、選挙事務のお仕事をしてみたい」や「投票用紙は特別な紙を使用して作られていると聞いたので作る過程を見てみたい」など多くの感想や意見を頂きました。
▲ 投票開始前に箱の中身が空かどうか確認。
▲ 誰に投票しようかな。
▲ 立会人が見守る中、投票。
▲ 機械だけでなく人の手でも確認します。
千歳小中学校
令和6年7月16日に千歳小中学校の6年生を対象に本年度3校目となる選挙模擬投票による出前授業を実施しました。
最初に教室で市選挙管理委員会事務局の職員から選挙制度について、動画やクイズを使って学習しました。その後、児童代表による選挙演説を聞き、別室に準備した投票所で模擬選挙を実施しました。
児童の皆さんに名簿対照係や投票用紙の交付係、立会人などの役割を体験してもらい、実際の選挙と同じ雰囲気を感じてもらいました。日ごろ、目にすることがない選挙道具に興味津々になる場面もありましたが、投票から開票まで一連の選挙事務に一生懸命向き合ってくれました。
最後に代表者から感想として「今後選挙に行ける年齢になったら積極的に参加したい」と意見をいただき、他の児童の皆さんも笑顔で同意してくれました。
▲ 職員から各担当について、説明を受けます。
▲ 投票用紙交付機を実際に使用中。
▲ 開票作業、投票用紙に不備は無いか確認中。
▲ 開票終了後、職員の説明に耳を傾けます。