公開日 2024年3月22日
最終更新日 2024年3月21日
豊後大野市犬飼町防災士会(田嶋栄一会長・56名)主催の「スキルアップ研修」が3月17日(日)、犬飼公民館で開催されました。
会員の防災・減災に関する知識と技能の習得を目的とした研修には、17名が参加しました。冒頭、田嶋会長が「1月1日に能登半島地震が発生し、現在も多くの被災者が避難所での生活を送っている。この研修を通じて防災士としてのスキルアップはもとより、皆さんがそれぞれの地域や職域でリーダーシップを発揮し、防災活動の中核となるための知識を学んでほしい。」とあいさつをしました。
研修では、NPO法人大分県防災活動支援センター理事長の川村正人氏を講師に招き、「避難所の開設」をテーマに防災講話が行われ、市の「避難所運営ガイド」「指定避難所運営マニュアル」等に基づいた指定避難所の開設手順、避難者名簿の作成方法について、アドバイスを受けました。また、グループワークでは3班に分かれ、避難所での対応行動である交通安全、安全点検や応急救護など、8つの要素を確認しながら、必要なスペースの確保と適切な配置について、討議を重ねました。
研修後、会員からは「避難者名簿作成の目的は避難者の受付ではなく、避難していない方の把握だと知った。」「災害規模が大きいほど、公的な救援活動はすぐには期待できない。地域で助け合い、被害拡大を防ぐことの大切さを学んだ。」という声が聞かれるなど、新しい防災知見を深めたことで、各会員が防災士の基本理念を再認識する有意義な研修となりました。
※「防災士」とは
“自立” “共助” “協働” を原則として、社会の様々な立場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを認定特定非営利活動法人日本防災士機構が認証した人。2024年2月末時点の全国の防災士認証登録者数は約28万人。