公開日 2023年5月25日
最終更新日 2023年8月20日
若き日の朝倉文夫
※このコーナー展示は終了しました
本年は朝倉文夫生誕140周年の年にあたります。これを記念して大分県立美術館で開催される「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」の会期にあわせて、朝倉文夫記念館では当市出身の彫塑家、渡辺長男(わたなべ おさお)・朝倉文夫(あさくら ふみお)兄弟の上京後約20年の歩みをそれぞれ同時代の作品・資料を展示することにより、紹介します。
特に、渡辺長男の作品は、借用作品と当館の新収蔵作品を合わせて、コーナー展示(第3展示室)で11点、第1展示室で2点を展示します。
1. 事業名
コーナー展示 渡辺長男・朝倉文夫 兄弟それぞれの道
(文夫が上京後の約20年)
2. 趣旨
渡辺長男(明治7(1874)年~昭和27(1952)年)・朝倉文夫(明治16(1883)年~昭和39(1964)年)は、現豊後大野市朝地町池田生まれ。渡辺要蔵・キミのそれぞれ長男と三男。長男は大分中学(明治27(1894)年卒)、文夫は竹田中学(明治35(1902)年中退)を経て上京し、東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科から研究科に進みました。ともに彫塑の分野で在学中から注目を集め、それぞれの時代をリードする期待の彫塑家として活躍しました。
しかし、明治40(1907)年にわが国に官展(文部省美術展覧会)がようやく開設され、以後わが国彫塑が急速に展開を始めたその時代の中にあって、長男が文夫より9歳年長という二人の年齢差は、それぞれが辿る彫塑家としての歩みにやがて大きな違いを生みだしました。それぞれに注目される実績を重ねながらも、大正期の半ばを過ぎる頃には、長男は「銅像作家」、文夫は「官展の中心作家」と明確に区別して見られるようになり、世間の注目はやがて文夫の方により多く注がれるようになりました。
本コーナー展示では、そうした点にも注目しながら、長男、文夫が上京後の約20年の歩みを紹介します。
3. 展示内容
彫塑作品15点、絵葉書等資料20点、写真パネル等18点
4. 会期
令和5年5月30日(火曜日)~令和5年8月20日(日曜日)
※月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌平日)
※開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
5. 会場
朝倉文夫記念館 第3展示室
6. 観覧料
朝倉文夫記念館の入館料にて観覧できます
- 大人 500円(400円)
- 小中高生 200円(160円)
カッコ内は20名以上の団体料金
※ 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその介護者(1名)は無料
7. 主催
豊後大野市(朝倉文夫記念館)
8. 後援
大分合同新聞社、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、J:COM大分ケーブルテレコム
9. 展示作品(一部)
- 渡辺長男《布袋置物》1911
- 渡辺長男《達磨》不詳
- 朝倉文夫《老猿》1908
- 朝倉文夫《田能村竹田》不詳