公開日 2022年8月23日
最終更新日 2022年8月23日
令和4年8月23日、犬飼町田原の大野川で、大分県防災航空隊のヘリコプターによる訓練が行われました。
今回の訓練は、大分県の防災ヘリコプター「とよかぜ」から、川の中にいる要救助者を救助する水難救助訓練で、大野川のリバーパーク犬飼付近で定期的に行われている訓練です。
訓練では、ヘリコプターから隊員が降下していき、川の中の要救助者に機材を固定したのち、ヘリで上空に引き上げ、安全な場所に下ろして救助しました。
ヘリコプターの操縦は高度な技術が必要で、適切な高さを維持しないと、要救助者が水面に顔を出すことが困難になります。
また、要救助者と隊員を安定した姿勢で吊り上げないと、要救助者と隊員の双方を危険な状態にしてしまうことも考えられます。
そのため日頃の訓練・点検は、隊員の技術の向上と、諸先輩方の経験により獲得した能力の継承のために、非常に重要なものになっています。
隊長の宮﨑泰典さんは「県民の生命・身体・財産を守るため、『安全・迅速・端整』をモットーに、隊員全員が同じ志を持って毎日訓練に励んでいます。訓練でできないことは現場でできないため、日々救助技術の向上に努め、安全運航を行ってまいります。」と、現場を想定した訓練の重要性を語られていました。
大分県防災航空隊は、隊員9名・操縦士4名の他、運航責任者1名・防災航空管理アドバイザー1名・整備士3名の計18名で組織されています。
令和3年度の出動件数は、火災16件・救助35件・救急36件・情報収集5件の計92件で、これと別に救助などの訓練を行っています。
こうして件数を見ると、私たちの町の上を防災ヘリコプターが飛行する機会は意外と多いことに気づかされます。
皆様も、青・白・赤の機体の「とよかぜ」を見かけたら、「救助かな。訓練かな。安全第一でがんばって。」と応援していただければ幸いです。
まだまだ暑い日が続きます。川や山でのレジャーの際は、熱中症や落水・滑落に十分注意してください。
なお、今回の取材は訓練場所から十分に離れた場所で行っています。訓練中のヘリコプターに近づくと、砂ぼこりや水しぶきが目に入り大変危険ですので、訓練場所の周辺には絶対に近づかないようにしてください。