公開日 2024年8月15日
最終更新日 2024年8月15日
多面的機能支払交付金の目的
農業・農村には、食料の生産以外に、洪水の発生を抑えたり、地下水を豊かにしたり、ゆとりや安らぎを与える場や多様な動植物の生活の場になるなどの「多面的機能」があり、その利益を広く国民が享受しています。しかし、農村の過疎化、高齢化などにより農家が少なくなっていることから、集落機能が低下し、農地や農業用水路、農道等の維持管理が難しくなってきています。また、このような地域では、担い手農家の負担も増加することになります。そこで、これらの農地や農業用施設を農家や非農家を含めた地域ぐるみで維持管理する活動や、水路や農道等を補修する施設の長寿命化のための活動に対して支援を行います。また、これにより担い手農家への農地集積などの構造改革を後押しします。平成25年度まで実施されてきた「農地・水保全管理支払交付金」は、平成26年度から日本型直接支払制度の「多面的機能支払交付金」として、事業内容が拡充されて実施されることになりました。
多面的機能支払交付金の仕組みを解説したパンフレットはこちらR6多面的機能支払交付金のあらまし[PDF:2MB]
交付金の構成
農地維持支払交付金
1.地域資源の基礎的な保全活動(農用地法面、水路、農道等の草刈り、水路の泥上げ、農道の路面維持など)
2.地域資源の適切な保全管理のための推進活動(農村の構造変化に対応した体制の拡充・強化、農業者による検討会の開催、地域資源保全管理構想の策定など)
資源向上支払交付金(地域資源の質的向上を図る共同活動)
1.施設の軽微な補修(水路の目地やひび割れの補修、農道の路肩や法面の部分補修など)
2.農村環境保全活動(外来種の駆除、植栽による景観形成活動、伝統的施設や農法の保全・実施など)
3.多面的機能の増進を図る活動(遊休農地の有効活用、農地周りの竹やぶの伐採など)
資源向上支払交付金(施設の長寿命化のための活動)
1.施設の長寿命化のための活動(水路の破損部分や老朽化部分の補修・更新、未舗装農道の舗装など)
交付金の交付単価
取組の対象とする農用地面積10aあたりの交付金の交付単価(単位は円)
地目 |
農地維持支払 |
資源向上支払 (共同活動) |
資源向上支払 (施設の長寿命化) |
田 |
3,000 |
2,400 |
4,400 |
畑 |
2,000 |
1,440 |
2,000 |
草地 |
250 |
240 |
400 |
※1.この表は基本単価であり、取組内容や取組年数により変動があります。
※2.活動計画書に定めた活動が行われていないことが確認された場合などは、交付金の全部または一部を事業計画の認定年度に遡って返還していただくことになります。
※3.中山間地域等直接支払交付金制度の対象農用地でも取り組むことができます。
取組状況
令和5年度の取組状況
活動内容 |
活動組織数 |
認定農用地面積(ha) |
農地維持支払 |
64 |
1866 |
資源向上支払(共同活動) |
60 |
1803 |
資源向上支払(長寿命化) |
13 |
543 |
多面的機能支払交付金事業に取り組むには
この事業に取り組むためには、活動組織を設立して豊後大野市へ事業計画等を提出し、認定を受ける必要があります。活動期間は原則5年間です。年度当初から活動を始めるためには、事前に構成員となる皆さんの合意形成や役員づくり・規約の作成など組織の体制を整えておく必要があります。場合によっては準備に半年程度を要することもありますので、取り組みを検討する地域については、開始予定年度の前年中に農林整備課農林企画係までご相談ください。
取り組みを検討する地域への説明にもお伺いしますので、お気軽にお問い合わせください。
多面的機能発揮促進事業に関する計画の概要の公表について
農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律(平成26年法律第78号)第7条第5項の規定に基づき、多面的機能発揮促進事業に関する計画を認定したので、同条第6項の規定に基づき、その概要を下記のとおり公表します。
多面的機能発揮促進事業に関する計画の概要(1号事業 令和6年6月30日)[PDF:64KB]
参考
多面的機能支払交付金制度の実施要綱や活動の解説、活動の事例や関係する様式等を見ることができます。
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