公開日 2016年8月24日
最終更新日 2016年8月23日
第36回 ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画 審査結果公表があり、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」が国内審査を通過したとの知らせを受けました。
祖母・傾・大崩ユネスコエコパークは、大分、宮崎両県に跨がる祖母・傾・大崩山系を中心に、これらを源流とする大野川水系、五ヶ瀬川水系流域の6市町をエリアとしており、九州最高峰級の山々からなる急峻な山岳地形と美しい渓谷を有しています。また、イチイガシなどの照葉樹林からブナなどの夏緑樹林までの幅広い植生とともに、ニホンカモシカやソボサンショウウオ、無斑アマゴなどの希少種も生息しているなど豊かな動植物相の有り様を限られた地域で見ることができる、極めて多様な生物種の宝庫です。
国内審査の結果、推薦が決定したことは、ユネスコエコパークの登録に一歩近づいたといえます。
ユネスコエコパークに登録されれば、ユネスコという国際機関からの世界的な評価を受けることにより、自然環境の保全や自然と人間社会との共生に関する地域の取組を、国際的にも発信し、ネットワークを通じて情報の共有化が図られることや、それにより当該取組がより一層推進されることが期待できます。
地域における持続可能な発展に関する学習の場としての活用、自然環境の保全や持続可能な資源の利活用に関する普及啓発、持続可能な社会の構築のための人材育成への貢献も期待されます。
来年には、MAB計画国際調整理事会における審査が行われます。今後は、市民、関係自治体、関係団体等と連携しながら祖母・傾・大崩の魅力を発信することで、気運の醸成に繋げていきたいと考えています。すでに、本市では平成25年に「おおいた豊後大野ジオパーク」として日本ジオパークネットワークに加盟認定されていますが、ジオパークもエコパークも同じユネスコのプログラムですので連携しながら相乗効果を生み出す仕組みづくりをしていく必要があると考えます。
そして、本市の知名度向上、ブランド力を大いに向上させ、市内産業全般にわたる大きなチャンスにしたいと考えています。