公開日 2016年3月2日
最終更新日 2016年3月1日
生きものあふれる田んぼと地域づくりシンポジウムがエイトピアおおので開催されました。
NPO法人ラムサール・ネットワークが主催したもので、九州で開催されるのは本大会が初めてとのことです。
豊後大野市が進めている「生物多様性豊後大野戦略」策定に大いに参考になったとともに、今後の方向性に示唆をいただいたところです。
最後に以下の大会宣言を採択しました。
生きものあふれる豊後大野宣言 2016
私たち生きものあふれる田んぼと地域づくりシンポジウム参加者一同は、豊かな自然が、私たちの暮らしを支え、文化を育み、歴史を刻んできたことを確認し、それらを見つめ直し、奥深さを学び、尊重することの大切さを知り、それぞれの価値をさらに高めていくことが地域づくりの根幹となることを認識しました。
豊後大野の地は、祖母傾山系の雄大な自然を源流とする大野川の清く豊かな水環境と、数万年におよぶ阿蘇火山の活動の影響とが融合するきわめて特異な地形・地質により「日本ジオパーク」に認定されています。人々の生活は2万年以上前にさかのぼり、その自然と調和・共存する暮らしは、石仏や石橋といったこの地ならではの「石文化」を生み、水の恵みを活かした水田稲作を中心とした豊かな里山の暮らしを育みました。
私たちは、豊後大野の自然や文化は貴重な宝であることを再認識しました。この宝を一層磨き、子どもたちの未来に伝えなければなりません。そのために私たちは、「日本ジオパーク」を活用した活動とともに、豊かで独特な生きものを守り活かす「祖母傾ユネスコエコパーク」を目指す活動を展開していきます。
その第一歩として、自然・文化と私たちの暮らしの未来を総合的な視点でとらえる「生物多様性ぶんごおおの戦略(仮称)」の策定に取り組み、市民、NPO、企業、組合、学校、研究機関、行政、議会などのあらゆる立場の個人・団体が関わって、「愛知目標」や「水田目標」の目指す世界的な環境課題の解決を視野に、地域の生物多様性を守り、育てていくことをここに宣言します。
2016年2月27日 生きものあふれる田んぼと地域づくりシンポジウム 参加者一同