公開日 2015年2月22日
最終更新日 2021年8月1日
県指定有形民俗文化財
辻河原石風呂
岩窟下部の火室で火を焚き、上部の浴室に石菖(せきしょう)を敷き詰め、蒸し風呂とする。神経痛などに効用があるという。緒方川の左岸に面した岩壁に刳貫かれた浴室と火室の二段式構造の石風呂で、安置された宝塔2基から16世紀後半に作られたと推定される。石風呂右上には梵字(ぼんじ)キリークが彫刻されていて、仏教との関連が濃厚な施設である。地元の古老は、石風呂を「塩石(えんせき)」と呼んでいる。
所在地:緒方町辻304-1
指定年月日:昭和41年3月22日
市穴石風呂
緒方川右岸、原尻の滝の約200mほど下流にある石風呂で、浴室と火室の二段式構造である。明治初期まで使用されていた。
所在地:緒方町原尻570
指定年月日 昭和41年3月22日
中ノ原石風呂
井上区の宅地裏山に造られており、他の石風呂と蒸し方に違いがあることが特徴。室内左手に水溜用の掘り込みがあり、右側奥にかまどが設置されている。そして蒸気を発するときはかまどで焼いた石を水溜に投げ込んで蒸気を出したという。
所在地:緒方町井上738
指定年月日:昭和31年3月31日
上戸石風呂
原尻の滝上流右岸、緒方川の川岸岩盤を刳貫いて造られた石風呂。浴室と火室の二段式構造であるが、火室は狭くまっすぐに伸び、左右に4本づつの火道がある。明治期に造られた石風呂とされる。
所在地:緒方町原尻133
指定年月日:昭和49年3月19日
庚申塔
千歳町前田にある巨大な庚申塔(こうしんとう)。総高255cmで慶長8(1603)年当地の武士広瀬九郎兵衛によって武運長久・子孫繁栄のために造立された。近年道路工事によって移転した際、塔の基礎部分から多くの一字一石経が見つかっている。中世庚申信仰を知る上で貴重な資料である。
所在地:千歳町前田1042-1
指定年月日:昭和46年3月25日