公開日 2015年2月22日
最終更新日 2015年2月20日
天然記念物
広瀬天神社社叢
広瀬区天神社の社叢は面積はあまり広くないが、参道の両側と社殿の周りに自生したコガ・ムク・クロガネモチ・イチイガシ・クス・スギ等各種の巨木がある。ムクは樹齢推定千年を越すと思われ、胸高幹囲5.5mである。コガは4.2m、幹に空洞があるが樹勢は旺盛である。クロガネモチは幹周り2.2m樹高約28mの大樹で他に類を見ないものである。イチイガシ・ムク等も巨大なものが数本あり社叢をなしている。
所在地:三重町松尾(広瀬)指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年3月27日三重町指定)
年神社社叢
鬼塚区の国道沿いに所在する年神社境内に神木としての巨木群がある。エノキ・ムク・フジがあり、3種11本がある。人為的で下草が乏しい状態であるが、特にエノキの巨木(胸高幹囲3.15m、高さ20m)やムク(胸高幹囲2.9m、高さ18m)は、巨樹として貴重である。
所在地:三重町秋葉(年ノ神)指定年月日: 平成17年3月31日市指定(昭和61年8月8日三重町指定)
白山川のゲンジボタル
白山地区の中津無礼川(白谷~中津無礼の間約8km)及び奥畑川(奥畑~田町の間約6km)に生息する。体長約1.5cmの昆虫で、夜黄緑色に発光する。特に稲積鍾乳洞前から内平橋付近を中心に、毎年5月末から6月末まで乱舞している。昭和40年代絶滅状態であったが、地元区民の努力により現在数万匹を数えるに到り、県下でも有数のホタルの名所となっている。
所在地:三重町中津留ほか
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年5月19日三重町指定)
熊野神社社叢
奥畑区本村の熊野神社境内に自生する原生林で、社殿から参道50m手前の周囲約1haに鬱蒼と茂る。高木層はイスノキ・スダシイ・アカガシ・タブ、亜高木層はモチノキ・カゴノキ・ツバキ、低木層はアオキ・ヒサカキ・ミヤマシキミ・草本層はテイカカズラ・ジャノヒゲ等が挙げられる。上部照葉樹林植物社会の残存林で、アカガシ=ミヤマシキミ群集とシラカシ=サカキ群集のイス亜群集の二つの植物社会が共存している貴重な森林である。
所在地:三重町奥畑(宮ノ下)指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成3年5月31日三重町指定)
大原モミノキ林
大原区の通称モミノキ山と呼ばれ、主体のモミの木は幹回りも太く相当の年数が推定される。高木層としてモミの他エノキ・ケヤキがみられ、亜高木層としてカゴノキ・アカメガシワ・クスノキ、低木層としてクロキ・アオキ・イヌビワ、草本層としてネザサ等で構成されている。低木層や草本層が高木層に比べ貧弱でこれまでに何回か伐採されたものと考えられる。モミは48本あったが倒れかかっていた5本を平成8年度の公園整備で伐採し、残り43本が現状で残されている。
所在地:三重町百枝(大原山)指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成9年3月27日三重町指定)
下小坂愛宕社巨木群
下小坂区の愛宕社境内に自生している巨木で、イヌマキ・アラカシをはじめ、タブ・カゴノキ・スギ・ヤブツバキの6種18本がある。このうちスギを除いた5種は穴権現社叢に優占度が高い状態で見られることから、かつては穴権現社のようなイヌマキやアラカシの林分の見られる鬱蒼とした森に覆われていたものと推測されている。人為的で下草が乏しい状態であるが、特にイヌマキやアラカシの巨木(胸高幹囲324cm)は、巨樹として貴重である。
所在地:三重町小坂(下楠牟礼)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成13年2月28日三重町指定)
山中区山ノ口天神社社叢
山中区山ノ口の天神社周囲の社叢はスダジイ・コジイ・ウラジロガシの巨木があり胸高幹囲が4mを超えるものもある。林床植物にも貴重なものがあり、数百年を経過した安定した森であることがわかる。各階層の植物も含めて全ての植物がこの森特有のもので、希少価値の高いものといえる。
所在地:三重町内山(山ノ口)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成15年2月26日三重町指定)
中尾社ナギ
中尾地区に所在するナギの巨木で、樹高約8m、胸高幹囲2.2m、雌株である。ナギはマキ科マキ属の常緑の高木で、西日本に分布する。山中に自生するものもあるが、神社・仏閣・庭園に植栽されることが多い。
所在地:清川町雨堤
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
宇田社の社叢とヤブツバキ
宇田社の社叢は常緑広葉樹の植物社会の構成種を含み、その残存林として貴重な社叢である。ヤブツバキ・カゴノキ・アラカシ・カヤなどが生育し、林床にはチャルメルリウ・ビナンカズラ・イワタバコ・テイカカズラ・チヂミザサ・ジャノヒゲなどのスダジイ群団の植物や陰地植物が生育している。神殿に向かって右側崖下に生育するヤブツバキは樹高12m、胸高幹囲0.66mと大きなものである。
所在地:清川町三玉宇田指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
愛宕社のヤブツバキ
中村地区の愛宕社の石段にあるヤブツバキで、ツバキ科ツバキ属の常緑の高木である。土砂の流失により根と幹が大きく傾いており、支柱が設置されている。樹高約10m、胸高幹囲1.9mで、左右に10~15mの枝を広げている。
所在地:清川町三玉(中村)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
健男社のイチョウ
宮津留区の健男社境内にあるイチョウの巨木で、胸高幹囲9.1m、上部は強風で折れたため5m以上を残して切断している。イチョウ科イチョウ属の一属一種で生きている化石といわれている。
所在地:清川町六種
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
歳神社のムクノキ
小原地区の市道沿いの歳神社に所在するムクノキで、ニレ科ムクノキ属の落葉高木である。境内に3本あるうち社殿側のものが胸高幹囲6.8m、ほかに3.8m、2.2mのものがある。
所在地:清川町六種
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
井崎のオオイタサンショウウオ
井崎で生息が確認されたサンショウウオで、大分県内外に分布している。体長15cmくらいで最近は個体数が減少している。
所在地:清川町宇田枝
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和54年10月1日清川村指定)
大野川「白亜紀の地層」
宇田枝の奥嶽川沿岸に所在する大野川層群で、砂岩と頁岩が交互に縞状に重なる崖が見られる。約1億年前の中生代白亜紀の頃に海底で堆積した砂と泥が起源となったもので、アンモナイトやイノセラムスなどの化石が見つかることもある。
所在地:清川町宇田枝
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和63年10月1日清川村指定)
間の内のイチイガシ
左右知の御嶽に向かう林道の奥に生育するイチイガシの巨木である。ブナ科コナラ属の常緑の高木で、総高12m、胸高幹囲10mである。幹の中心に空洞があり、中に祠が祀られている。大分県特別保護樹木にも指定されている。
所在地:清川町左右知
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和63年10月1日清川村指定)
伏野の二本クヌギ
伏野区の県道沿いにあり、旧道の両側に相対して生育する2本のクヌギである。ブナ科コナラ属の落葉高木で、このクヌギは幹直径70cmで大きなものである。
所在地:清川町伏野
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和63年10月1日清川村指定)
木南切のエノキ
柏野の木南切の市道脇、轟地区に向かって右側にあるエノキの巨木で、ニレ科エノキ属の落葉高木である。東西に枝が分かれており、西側の枝は樹高15m、東側の枝は8m程で、胸高幹囲5.5mである。
所在地:清川町平石(柏野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和63年10月1日清川村指定)
木南切のタブノキ
木南切の墓地にあるタブノキは、クスノキ科タブ属の常緑高木である。胸高幹囲2.6mなどの巨木で覆われている。他にカゴノキ、スギ、ヤマザクラなどが生育している。
所在地:清川町平石(柏野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和63年10月1日清川村指定)
近郷のカルスト地形「ドリーネ」群
近郷地区の山中に石灰岩が露出するところにすり鉢状の窪みがある。石灰岩の地層に雨水が浸み込み穴が空いて、土砂が落ち込んですり鉢状の地形となる。近郷にはこのようなドリーネが少なくとも7箇所確認されている。
所在地:清川町大白谷
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成11年6月1日清川村指定)
川上渓谷
緒方町尾平にある大野川の支流奥岳川上流の渓谷で、日本の森林浴の森百選に選ばれている。川上渓谷は、祖母山系に源を発する川上本谷、ウルシワ谷、三枚谷、ウラ谷などの幾筋もの渓谷が合流し形成され、深い谷間には、かつて地中の深い場所で固まったマグマのあとである花こう岩の白い岩肌が姿を見せています。渓谷のまわりは、アカマツ・ミズメ・楓類・ヒメシャラ・ツガ・モミ・ハイノキなどに覆われており、豊かな自然林を堪能することができる。また、渓谷に沿って祖母山登山道の宮原コース・黒金尾根コースがある。
所在地:緒方町尾平
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和47年6月29日緒方町指定)
大石樫山
岡藩主中川入山公(久清)は、儒学者熊沢蕃山を招聘して藩の産業振興をはかった。その助言の折、鹿児島よりアカ樫の苗を取り寄せ植林を行ったといわれる。現在樹齢400年の樫の巨木が繁っている。他にケヤキ、ヒメシャラ、ナラの大木もある。植林の目的は水源涵養のためと鉄砲の台尻するための二説がある。
所在地:緒方町大石
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和47年6月29日緒方町指定)
宮生大椋
若宮神社の北に所在する椋の巨木で、樹高は32m、胸高幹囲は6.4mであったが、近年枯死が確認されたのが惜しまれる。
所在地:所在地:朝地町宮生(若宮)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
上尾塚大槙
上尾塚田尾地区の墓地にあるマキの巨木で、樹高17m、胸高幹囲5mである。樹形から成長期にその主幹が剪断されたことが推定され、その萌芽が現在の枝ぶりとなっている。
所在地:朝地町上尾塚(大形)
指定年月日 平成17年3月31日市指定(平成6年4月22日朝地町指定)
井ノ向自然林
井ノ向の稲荷大明神祠のある丘陵上に自生する自然林で、凝灰岩地域に発生する数少ない自然植生で貴重である。一帯はアラカシが優勢なコナラ群落やイヌシデ群落が発達し、崖面にはマルバウツギ群落、イワタバコ群落がみられる。
所在地:朝地町上尾塚(井ノ向)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成11年9月10日朝地町指定)
八坂神社社叢
八坂神社境内の社叢は多くの巨木がある。樹高38m、胸高幹囲5.41mのスギをはじめ、マツやケヤキなどが自生している。
所在地:大野町大原住吉
指定年月日: 平成17年3月31日市指定(昭和48年3月31日大野町指定)
門上神社社叢
門上神社境内の社叢で、特に樹高26.7m、胸高幹囲4.98mのムクの巨木がある。
所在地:大野町北園
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年3月31日大野町指定)
梛
川南区の神社境内に所在するナギの木で、樹高19m、胸高幹囲2.5mである。県央飛行場脇のため航空機安全上の高さ制限を超えた場合、枝を落としを定期的に行っている。
所在地:大野町田代(川南)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年3月31日大野町指定)
冬手原銀杏
中原区の宅地跡に所在するイチョウの大木で、高さ35m、胸高幹囲8.25mである。乳房状の根が至る所より下がっており、戦時中は乳房状の樹皮を煎じて飲むと母乳が出るようになると信仰されていた。
所在地:大野町中原
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成2年3月31日大野町指定)
鳥居原の大杉
所在地:千歳町新殿(平)941
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和46年3月31日千歳村指定)