公開日 2015年2月22日
最終更新日 2015年2月20日
有形文化財(建造物) (千歳町)
宮田の笠塔婆
柴山区の地蔵堂横にある笠塔婆で、浄泉と妙祐という夫婦によって天文9年(1540)菊月(9月)に造立されたことが銘文でわかる。
所在地:千歳町柴山(宮田)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
鹿合田の角笠塔婆
柴山区東の山林にある笠塔婆で、笠は欠失している。 銘文により宝信禅師の供養のために天文3(1534)年に立てられたと考えられている。現在は荒神森として祭られている。
所在地:千歳町柴山(鹿合田)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
米山の笠塔婆
船田区の市道沿いにある笠塔婆で、永禄3年(1560)に「東泉」がこの地にあった寺院中興によって造立されたことが銘文でわかる。
所在地:千歳町船田(米山)1268
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
石五道の板碑
高添の畑地に所在する板碑で、二つに切断しているとみられている。貞和5年(1349)の銘があり、親の冥福を祈るために年忌などに仏事法要を営んで建てられたと考えられている。
所在地:千歳町高添(石五道)2640
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
石五道の石幢
高添の権現といわれるところに所在する石幢で、幢身が外れた状態で置かれている。
龕部には六地蔵と十王2体などの像が彫られていて、大永6年(1526)の銘がある。
所在地:千歳町高添(石五道)2648
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
岡の笠塔婆
新殿区の市道脇に所在する笠塔婆で、永禄4年(1561)の銘がある。
所在地:千歳町新殿(岡)546
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
楠の宝塔
石田区の楠神社に所在する宝塔で、銘文はないが室町時代の造立と推定される。
所在地:千歳町石田(楠)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
杉ノ本の宝塔
柴山区の市道沿いの墓地に所在する大型の宝塔で、塔身に納経孔がある。銘文はないが南北朝時代の造立と推定される。
所在地:千歳町柴山(杉の本)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
福生寺薬師堂境内宝篋印塔
原田区の福生寺跡に所在する宝篋印塔で、塔身と宝珠を欠失している。基礎にある銘文で正平18年(1363)に大工玄聖によって造られたもので、当時活躍した石工の玄正と同一人物の可能性が考えられる。
所在地:千歳町前田(岩下)1028
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和46年10月31日千歳村指定)
大乗寺境内宝篋印塔
新殿区公民館脇に2基並んでいる宝篋印塔で、1基に至徳2年(1385)の紀年銘がある。元は大乗寺の境内で、江戸時代後期頃に廃寺となったといわれている。
所在地:千歳町新殿(楢木野)166-2
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和46年10月31日千歳村指定)
長慶寺跡八仏笠地蔵
大迫区の長慶寺跡に所在する石幢で、龕部には六地蔵と十王2体の像が彫られている。長禄4年(1460)の銘がある。長慶寺は付近の石塔類などから室町時代頃より存在したといわれているが、幕末頃の火災によって焼失したと伝えられている。
所在地:千歳町長峰(大迫)1292
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和46年10月31日千歳村指定)
五郎丸の板碑
石田区五郎丸の市道沿いに所在する板碑で、上部に大日如来を中心とした五仏を配した梵字を彫刻している。銘文により、明応2年(1493)に逆修のために建てられた供養塔である。
所在地:千歳町石田(五郎丸)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
上津留の石幢
大木区の県道沿いにある堂横にある石幢で、紀年銘は判読できないが室町時代の造立と思われる。付近に法積寺(ふうしゃくじ)という寺院があったといわれている。
所在地:千歳町下山(上津留)327
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
漆生の笠塔婆
漆生の庵の平に所在する笠塔婆で、銘文により永禄4年(1561)に「江月妙浦信女」の追善供養のためにその子が建てたことがわかる。また、「当庵中興」とあることから庵が建立されていたことが推定される。
所在地:千歳町下山(漆生)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
日向久保の宝篋印塔
日向久保に所在する宝篋印塔で、基礎のみ現存している。銘文により、永徳2年(1382)に圓通庵の僧正忍を中心に20名程の人々が供養のために造立したと考えられている。
所在地:千歳町柴山(日向久保)2033
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
峯の笠塔婆
柴山の宅地裏の山中に所在する笠塔婆で、宝珠の替りに一石五輪塔が乗せられている。銘文により永禄6年(1563)に「文保和尚」によって建てられたことがわかる。
所在地:千歳町柴山(峯)1351
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
藤原の板碑
柴山の鹿道原の墓地に所在する板碑で、永正9年(1512)の紀年銘と石工名「大工梅木与左衛門助」がある。
所在地:千歳町柴山(藤原)2480
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
上ノ久保の石幢
船木の宅地裏山に所在する石幢で、龕部に六地蔵と十王2体が彫られている。弘治3年(1557)に「道春禅定門」の供養のために建てられたという銘がある。
所在地:千歳町船田(上ノ久保)1575
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
高添上の板碑
高添区の宅地内に所在する2基の板碑で、共に天文8年(1539)の銘がある。
所在地:千歳町高添(高添上)2119-2
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
久保山の宝篋印塔
石田区に市道脇に所在する。紀年銘は判読できないが、南北朝~室町時代にかけての造立と思われる。
所在地:千歳町石田(久保山)1746
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年6月5日千歳村指定)
大木の宝塔
大木区の山林に5基並んで所在する宝塔である。うち3基に銘文があり、永禄5年(1562)、永禄6年(1563)、天正6年(1578)の紀年銘があり、室町時代から安土桃山時代にかけて造立された宝塔群である。
所在地:千歳町下山(大木)956
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和61年12月1日千歳村指定)
下ノ原の道標
上部に坐像を彫刻し、「ひご二十り みえの市三り」と銘がある。肥後往還道沿いの三重方面の分岐点を示す道標と考えられる。伊藤斧右衛門が18世紀中頃造立したものと考えられている。
所在地:千歳町長峰(下ノ原)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和61年12月1日千歳村指定)
妙覚寺山門
白鹿山の中腹にある妙覚寺の山門で、石造アーチ型の山門である。径間は2.1mで、建造年代は不明であるが、江戸時代の作と考えられている。石造りの門は市内には他に松厳寺(犬飼町)と宝光寺(三重町)が知られている。
所在地:千歳町柴山1747
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和61年12月1日千歳村指定)
有形文化財(建造物) (犬飼町)
九品寺跡石幢及び五輪塔群
栗ヶ畑区九品寺跡に所在する。石幢は中台より上部を欠失し、高さ1.52mもある大型の幢身に銘文があり、文安2年(1445)に大神実次らが七分全得を祈願して造立した逆修塔である。近くに総数40基を越えると思われる五輪塔や宝篋印塔があり、寺跡周辺より集められたと伝えられている。
所在地:犬飼町栗ヶ畑
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
黒松宝篋印塔
黒松区の県道脇に所在する宝篋印塔で、銘文は見られないが形式から南北朝から室町時代にかけて造立されたと思われる。
所在地:犬飼町黒松
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
高津原石幢
高津原区の堂中に祀られている総高は2.04cmの石幢である。笠と中台は円形、龕部と幢身は方形で、龕部には六地蔵のほか閻魔大王が彫られている。銘文により、天文18年(1549)に明妙と満優の二人が地蔵の功徳を願い未来にわたる安楽を祈ったことが分かる。
所在地:犬飼町高津原
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
親綱宝篋印塔
柴北区の大聖寺境内にある総高2.09mの宝篋印塔で、県指定の大聖寺宝篋印塔と並んでいる。総高2.09mの宝篋印塔で、銘文により長禄3年(1459)の造立で大友十三代親綱の墓と伝えられている。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
大聖寺五輪塔
柴北区の大聖寺境内にある五輪塔で、総高は1.28mである。紀年銘は不明であるが、南北朝時代の造立と推定されている。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
愛宕石幢
柴北区より高津原に向かう市道沿いにあり、総高2.45mの石幢である。笠は円形、龕部・中台・幢身は方形で龕部には六地蔵のほか観音像2体が彫られている。銘文により、永禄4年(1561)に松岩宇漆居士の十三回忌に菩提を弔うために造立された。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
六ツ子庵石幢
圓行寺境内に所在し、総高2.05mの石幢である。笠と中台は円形で、中台には連弁がある。龕部は八角形で六地蔵のほか閻魔大王と観音像が彫られ、幢身は方形である。紀年銘は不明であるが、室町時代の造立と推定されている。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
石井宝篋印塔
石井地区の釈迦堂跡にあり、釈迦堂宝篋印塔と隣接して造立されている宝篋印塔。総高は1.23mで相輪の九輪部分を欠失している。紀年銘により、康暦3年(1381)の造立である。
所在地:犬飼町田原(石井)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
上重宝篋印塔
上重地区の済松寺に所在する総高2.13mの宝篋印塔である。塔身の孔は仏像安置または納経の為と思われる。紀年銘は不明であるが、南北朝から室町時代頃の造立と推定されている。
所在地:犬飼町田原(上重)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
下野熊埜社鳥居
下野区の熊埜社入口にある鳥居で、高さ2.25m、角柱の柱と笠木と島木は一石で中央で接合しており、笠木は島木に比べて厚く少し反増がある。銘文により天文7(1538)年に建立されたことがわかる。
所在地:犬飼町下津尾(下野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
下野宝篋印塔(上)
下野区の熊埜社境内にある宝篋印塔で、総高2.02mである。銘文はみられないが、南北朝から室町時代頃の造立と推定されている。
所在地:犬飼町下津尾(下野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
下野宝篋印塔(下)
下野区の熊埜社入口にある鳥居横にある宝篋印塔で、総高は1.06mであるが相輪は後補である。銘文はみられないが、南北朝から室町時代頃の造立と推定されている。
所在地:犬飼町下津尾(下野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和49年7月1日犬飼町指定)
千世橋
真萱地区の市道脇の大田川に架かる石造アーチ橋である。橋長7m、径間2.4mで、明治12年に完成した。棟梁は後藤斧茂で、江戸時代末に活躍した後藤郷兵衛の一族でもある。
所在地:犬飼町下津尾(真萱)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和55年11月29日犬飼町指定)
佐土原石幢
下山奥地区の長念寺横に道立された石幢で、総高は2.35m、笠から幢身まで円形で基礎のみ長方形である。天正4年(1576)の銘があり、中世大友家臣であった佐土原氏による造立と伝えられている。
所在地:犬飼町大寒(下奥山)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和57年6月1日犬飼町指定)
武藤家長屋門
長尾野の武藤家は元大庄屋で、邸宅北側に所在する。江戸末期の建築と推定され、南側9.25m、東側31.45m、奥行5.55mで金の手に造られ、規模の大きな建築物である。以前は草葺であったが大正時代に瓦に葺替えたという。
所在地:犬飼町長畑
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和58年1月20日犬飼町指定)
虎御前宝篋印塔
山田地区の山頂に所在し、総高1.85mの宝篋印塔である。文和3年(1354)の銘が塔身にある。地元地域では虎御前と呼ばれて大切に信仰されている。
所在地:犬飼町高津原(山田)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成13年8月1日犬飼町指定)
神宿橋
柴北の犬飼中心部と長谷地区を結ぶ主要路上の柴北川に架かる石造アーチ橋である。橋長27m、径間21.9mで、大正10年に完成した。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成8年8月1日犬飼町指定)
黒松阿蘇社鳥居
黒松東区の阿蘇神社入口にある鳥居で、高さ3.15m、石材は太く、笠木の反り及び反増はほとんどない。銘文はないが、古風な特徴から南北朝時代に建立されたと考えられている。
所在地:犬飼町黒松
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成8年9月24日犬飼町指定)
千束石幢
千束地区の山中の旧道沿いに所在する総高2.56mの石幢である。笠から基礎まですべて円形で龕部には六地蔵と閻魔大王と釈迦像が彫られている。室町時代頃の造立と推定されている。
所在地:犬飼町黒松
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成8年9月24日犬飼町指定)
釈迦堂宝篋印塔
石井地区の釈迦堂跡にあり、石井宝篋印塔と隣接して造立されている宝篋印塔。総高は1.43mで相輪を欠失している。紀年銘はなく、室町時代頃の造立と推定されている。
所在地:犬飼町田原(石井)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成8年9月24日犬飼町指定)
両村橋
柴北区と千歳町石井地区との間の柴北川に架かる石造アーチ橋である。橋長28.6m、径間21.1mで、昭和14年に完成し、石工は佐藤鎮幸である。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成12年8月24日犬飼町指定)
田原十一面観音像
上重地区の市道脇に所在する石造観音立像である。基壇を含めて総高1.76m、基礎の銘文により信濃善光寺並びに大和長谷寺に経典を奉納する目的で弘化3年(1846)に造立されたと考えられる。石工は当時この地域で名石工として活躍した後藤郷兵衛である。
所在地:犬飼町田原(上重)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成12年8月24日犬飼町指定)
大聖寺五輪塔群
平成元年に大聖寺周辺の圃場整備工事中に発見された88基以上もの五輪塔で、うち6基が一石五輪塔である。紀年銘のあるものが2基あり、共に正中2年(1325)8月13日と同年月日で大きさもほぼ同じであるため、夫婦の逆修塔と推定されている。
所在地:犬飼町柴北
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成14年3月1日犬飼町指定)