公開日 2015年2月22日
最終更新日 2015年2月20日
有形文化財(建造物) (朝地町)
岳川板碑
岳川地蔵堂に所在する板碑で、総高1.32m。鎌倉時代の正慶元年(1332)の墨書銘があり、市内の板碑では最古の紀年銘である。
所在地:朝地町綿田(岳ノ川)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年3月31日朝地町指定)
御廟様石幢
舘の一万田氏館跡に所在する石幢で、総高は1.6m程で、中台・宝珠は欠失し、笠も破損している。龕部には六地蔵と観音像が彫られている。紀年銘はないが、「花渓紹芳大禅尼」名から推定して室町時代の16世紀前半頃の供養塔と考えられている。
所在地:朝地町池田(舘)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年3月31日朝地町指定)
小野五輪塔
小野地区の宅地に2基並んで所在する五輪塔。共に総高89cmで、文明8年(1476)の紀年銘がある。
所在地:朝地町上尾塚(小野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
堂本石幢
小川野区の山林内、磨崖仏上の丘陵上に所在する石幢。総高2.3m、龕部に六地蔵と十王像などが彫られている。天文18年(1549)の銘があり、室町時代に造立された逆修塔である。
所在地:朝地町梨小(小川野)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
サヤノ木宝塔
池在の墓地内にある宝塔で、宝篋印塔と並んでいる造立されている。応永21年(1414)の銘がある。笠より上部は破損が大きく、原形をとどめていないのが惜しまれる。
所在地:朝地町池田(サヤノ木)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
サヤノ木宝篋印塔
池在の墓地内にある宝篋印塔で、宝塔と並んでいる造立されている。応永21年(1414)の銘があり、宝塔と同年月日である。銘文は刻銘と墨書銘の両方があり、「大工具秦」と石工名もある。
所在地:朝地町池田(サヤノ木)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
池在石橋
池在の市万田川に架かる石造アーチ橋である。橋長20m、径間15.2mで、大正13年の完成で、棟梁は甲斐善弘であることが石碑に刻まれている。朝地駅開業により交通の利便を図るために架けられた。
所在地:朝地町池田(池在)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年11月20日朝地町指定)
豊前坊石造物
樋口地区の市道沿いにあり、石祠1基・笠塔婆形式の三十三観音塔1基・一字一石塔2基の石造物群。最大の三十三観音塔は総高2.6m、角柱の塔身4面に33体の観音像が彫られ、宝暦5年(1755)の銘がある。一字一石塔には寛保4年(1744)と宝暦3年(1753)の紀年銘がある。地元では豊前坊様と呼ばれて信仰されている。
所在地:朝地町下野(樋口)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和61年2月22日朝地町指定)
瀬口板碑
瀬口の山林内に所在し、下部を欠損しているが規模の大きな板碑であったと思われる。残存部分で高さ131cm、幅82cmを測る。延徳2年(1490)の銘がある。
所在地:朝地町池田(瀬口)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
姫塚板碑
地元で姫塚と呼ばれ、名称は板碑となっているが方柱状の形態のため笠塔婆の可能性がある。永正9(1512)年銘があり、志賀氏関係者による造立と考えられる。
所在地:朝地町志賀(志賀迫)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
方碑
坪泉御霊八幡社境内に所在し、角柱に笠を乗せた方形の石碑で笠塔婆とも呼ばれる形式の石塔である。各面の月輪に観音像を彫り、大永5年(1525)の紀年銘がある。
所在地:朝地町坪泉(御霊様)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
西蓮寺宝塔塔身
西蓮寺境内に宝塔の笠・塔身に他の塔材を組み合わせて造立されている。大永7年(1527)の銘がある。
所在地:朝地町朝地(朝倉)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
池田石橋
田村と舘の間の市万田川に架かった石造アーチ橋である。橋長17m、径間13.5m、大正12年に豊肥線朝地駅開通の折、交通の利便を図るために架けられたものである。
所在地:朝地町池田(田村)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
平井庚申板碑
平井区の岩山の上に所在し、そのうちの1基の板碑に天正6年(1578)の銘がある。塔身は3つ折れて中間の部材は失われている。現状で1.55mの高さを測り、大型の板碑とみられる。
所在地:朝地町下野(平井)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年3月31日朝地町指定)
干字クルス
町区の宅地横に所在する十字架碑で、縦1.18m、横1.02m、厚さ0.53mの安山岩に「干」字状の十字架が陽刻されている。十字架は縁を打ち欠いた痕跡があり、意図的に削ったものと思われる。昭和36年に掘り起こして偶然発見された。キリスト教信仰が盛んだった頃の礼拝の対象であった石造物であったが禁教により破壊したうえ埋められたものと考えられる。
所在地:朝地町市万田(町)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和59年3月31日朝地町指定)
道祖神現社殿
昭和4年改修の銘があり、道祖神信仰で建造された社殿である。
所在地:朝地町宮生(道祖神)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
道祖神鳥居
高さ3m、柱間1.5mの小さな鳥居で、明治12年造立。
所在地:朝地町宮生(道祖神)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和62年2月25日朝地町指定)
普光寺護摩堂
普光寺奥の岩窟にあり、間口三間、奥行三間の木造宝形造りの堂である。普光寺は岡藩主代々の祈祷寺で、現護摩堂は六代中川久忠が享保9年(1724)に建立したものである。その後明治36年に現在の位置に移転した。
所在地:朝地町上尾塚(普光寺)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
妙見橋
寺田・庄田間の平井川に架かる石造アーチ橋で、橋長12.5m、径間9.5mである。明治37年に完成。
所在地:朝地町朝地(寺田・庄田)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
大恩寺五輪塔台座
大恩寺境内の奥の院に各種石造物が集められており、その中にある五輪塔の地輪に応永13年(1406)の墨書紀年銘がある。
所在地:朝地町板井迫(大恩寺)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
城久保石幢
栗林の国道脇の墓地に所在する石幢。総高2.12mで、龕部は六地蔵と十王等の像が彫られている。天文18年(1549)の銘があり、室町時代の造立である。
所在地:朝地町栗林(城久保)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
平良平宝篋印塔
中熊地区の山林に所在する宝篋印塔群で、総高1.4mで永禄3年(1560)の銘がある。他に同年の銘のある宝篋印塔や五輪塔が所在する。
所在地:朝地町栗林(平良平)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
一万田氏墓碑・供養碑
舘区井上の墓地に一万田氏の逆修供養塔群が所在する。15世紀前半から16世紀中頃までの紀年銘のある五輪塔や宝篋印塔が確認できる。元々一万田氏の菩提寺であった兆楽寺より移されたと伝えられている。
所在地:朝地町池田(舘)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成元年3月14日朝地町指定)
朝地橋
朝地駅前の平井川に架かる石造アーチ橋で、橋長33.4m、径間19.5mである。大正12年に朝地駅開業に併せて建造された。棟梁は甲斐善弘であること以外は不明である。
所在地:朝地町朝地・坪泉
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成6年4月22日朝地町指定)
市万田橋
町区の市万田川に架かる石造アーチ橋で、橋長22m、径間16.5m、豊肥線朝地駅開通の折、交通の利便を図るため、大正14年に架けられたものである。
所在地:朝地町市万田(町)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成6年4月22日朝地町指定)
樋口宝篋印塔・石仏塔群
樋口地区の山林に所在する大型の宝篋印塔であるが、傾斜のうえ倒壊しており、相輪下部を失っている。至徳4年(1387)の銘が基礎にある。なお、周辺は弥勒寺跡といわれ、多くの石造物が散在している。
所在地:朝地町下野(宮下)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成9年11月20日朝地町指定)
中渡橋
下野区の平井川に架かる石造アーチ橋で、豊肥線の開通に伴い大正13年に完成した。橋長23m、径間17m、石工は姫島實である。平成12年に河川改修工事により、道の駅あさじ敷地裏に移設されている。
所在地:朝地町下野
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成11年4月27日朝地町指定)
有形文化財(建造物) (大野町)
門の板碑
津留区の山林に所在する板碑で、総高1.18m、天文3年(1534)の銘がある。
所在地:大野町夏足(津留)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和48年3月31日大野町指定)
塚ノ元板碑
古殿地区に2基並んで造立されている板碑。1基は天文7年(1538)の銘があり、総高2.07m、山形頂部が平らになっている。もう1基は天文19年(1550)の銘があり、頂部の山形はなく角柱状の板碑である。
所在地:大野町北園(古殿)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和50年11月11日大野町指定)
東平宝篋印塔
徳尾区の市道脇岩の上に所在する宝篋印塔で、総高1.6m、相輪下部を欠失している。永和2年(1376)の銘があり、大工玄正の作である。
所在地:大野町小倉木(徳尾)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(昭和50年11月11日大野町指定)
妙見宝篋印塔
矢田区の丘陵上に所在する宝篋印塔で、総高2.75m、笠上部と相輪下部を欠失している。塔身の月輪の周囲に蓮弁を彫っている。正平23年(1368)の銘があり、作風から玄正の作と推定される。
所在地:大野町矢田
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成2年3月31日大野町指定)
荻迫石幢
広域農道上の山頂に所在する石幢で、総高1.45m。龕部に六地蔵と如来座像が彫られており、彩色も残っている。銘文はないが室町時代の造立と考えられる。
所在地:大野町夏足(原)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成2年3月31日大野町指定)
第一古殿橋
古殿地区の旧道の古殿川に架かる石造アーチ橋で、橋長10m、径間5.6mで、アーチ部分の要石に銘がある。文化14年(1817)建造で石工は阿部清右衛門であり、市内最古の紀年銘のある石橋である。大正9年に架けられた第二古殿橋と併設して利用されている。
所在地:大野町北園(古殿)
指定年月日:平成17年3月31日市指定(平成2年3月31日大野町指定)