公開日 2015年2月8日
最終更新日 2015年2月8日
「愛の園生 朝倉文夫記念公園」 について
朝倉文夫は晩年、自身の作風を確立するうえで大きな影響を受けたふるさとの美しい自然の中に作品を展示保存することに情熱を注ぎ、昭和36(1961)年、生家周辺に梅園と記念館を配した理想的な芸術鑑賞空間の建設を計画します。そして、その芸術鑑賞空間の名前を「愛の園生」(あいのそのう)と名づけ、自費を投じて用地の購入、造成など事業に取りかかりましたが、昭和39(1964)年にこころざし半ばにして亡くなりました。建設計画は中断し、購入済みの用地は当時の朝地町に寄贈されました。
昭和48(1973)年、朝地町は朝倉の遺志を受け継ぐとともに、その業績を顕彰するため記念館の建設を計画しました。ところが、折からのオイルショックの経済不況により計画は中断を余儀なくされました。しかし、町は将来計画が再開することを前提に、梅園の造成や朝倉作品の収集を行います。
昭和60年代に入ると全国的にまちづくりが盛んになりました。朝地町においても「やすらぎと芸術の里」づくりが展開されることになり、昭和61(1986)年にそれまで中断していた記念館の建設計画を再開。設計は朝倉の教え子であった清家 清氏、造園設計は彫刻家の澄川喜一氏、展示設計は娘の朝倉 摂氏がそれぞれ担当。こうして「愛の園生 朝倉文夫記念公園」は平成3(1991)年3月28日に開園しました。
朝倉の夢は、計画以来30年を経て、ゆかりの方々や多くの人々の協力を得てやっと実現したのです。
記念公園の四季
園内には梅の木のほかに、当時の朝地町民の方々の寄贈による多くの木々が植栽されていて、四季折々の表情をみせてくれます。
春・・・梅、桜、藤、シャクナゲ、ツツジ
夏・・・ハス、アジサイ
秋・・・モミジ、ドウダンツツジ、イチョウ、ニシキギ、
ツワブキ
冬・・・サザンカ
※季節の開花情報などは、朝倉文夫記念館スタッフブログ でもご紹介します。